9.4.2 リスク・リターン分析(均衡)画面の見方
目次
概要
この画面では、市場の均衡状態を仮定して計算したポートフォリオ全体のリスクとリターンを散布図で表示します。
横軸にリスク(価格変動の大きさ)、縦軸に期待リターン(予測されるトータルリターン)をとり、効率的フロンティアと現在のポートフォリオを同じ図上にプロットします。
均衡分析では、資産クラス間の相関や市場データをもとに、将来の期待値としてのリスク・リターンを推計するため、現状の資産構成が理論的にどの位置づけにあるか、また改善の余地があるかを確認できます。
画面の見方
Step1 顧客>顧客をクリックする
左側メニューから「顧客」をクリックしてください。

Step2 情報を確認したいお客様を選択する

Step3 保有資産タブをクリックする

Step4 保有資産分析タブ>リスク・リターン分析タブをクリックする

Step5. リスク・リターン分析画面で「均衡」をクリックする

表示対象資産について
シミュレーション結果は選択された対象資産リストに基づく内容が反映されます。表示対象資産は画面の「保有資産」プルダウンから選択できます。

表示項目

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| ①ヒストリカル/均衡 | 表示内容を「ヒストリカル」もしくは「均衡」から選択できます。 |
| ②印刷、ダウンロード | クリックすると印刷やダウンロードに関するメニューが表示されます。詳細は「9.4.4印刷、ダウンロード方法」をご参照ください。 |
| ③表示対象 | 散布図上にプロットする表示対象を選択できます。詳細は「9.4.3 シミュレーションの計算期間・表示対象を変更する」をご参照ください。 |
リスク・リターン(ヒストリカル)の計算仕様
効率的フロンティアの計算方法
複数の資産を組み合わせたときに、同じ期待リターンならリスクの最も小さいもの、同じリスクなら期待リターンの最も高いものとなるように、最も効率的に組み合わせたものをグラフ上でつなげた曲線を「効率的フロンティア」といいます。
WealthForceでは、効率的フロンティアを計算するにあたり、期待リターンとしてブラックリッターマンモデルにより算出された均衡期待リターンを利用しています。当モデルは、将来の期待リターンを過去データのみから推定することの問題点を克服し、恣意性を排除した長期的な平均値として機関投資家にも利用されています。
WealthForceでは、各アセットを150種類以上の分類に細分化し、それぞれについてヒストリカルデータをもとにリスクリターンを算出した上で、効率的フロンティアの期待リターンおよびリスクを計算しています。
WealthForceにおける分析方法の詳細については、WealthForceの分析に関するご参考資料をご参照ください。
各アセットクラスのリスク・リターンについて
効率的フロンティア機能の画面上に表示されている保有資産および各アセットクラスのリスクリターンは、ヒストリカルデータをもとに、当社が計算した値となります。実際の数値については、「アセットクラス・小分類とリスク・リターン値の関係性について」をご参照ください。なお、現状の保有資産に関するリスク・リターンは、現金及び現金同等物を考慮した値が表示されます。
アセットクラス・小分類とリスク・リターン値の関係性について
当社の分析機能において利用するアセットクラスごとのリスク・リターンは下表の通りです(2024年9月末日現在)。
| アセットクラス | リスク | リターン |
|---|---|---|
| 国内株式 | 16.57% | 8.77% |
| 先進国株式 | 17.99% | 10.49% |
| 新興国株式 | 21.84% | 12.28% |
| 国内債券 | 2.14% | 0.27% |
| 先進国債券 | 8.35% | 4.24% |
| 新興国債券 | 12.63% | 4.48% |
| 国内REIT | 17.34% | 5.28% |
| 外国REIT | 21.10% | 9.61% |
| コモディティ | 31.76% | 6.01% |
なお、会社ごとのご要望に応じて、上記の値をカスタマイズすることも可能です。詳細はWealthForce運営事務局(support@monoinv.com)までお問い合わせください