23.3.4 複数証券会社のデータを統合して新規登録する(SKILL版/Claude Desktop)
目次
STEP 1:金融機関データをツール②貼付用CSVに変換する(wealthforce-broker-prep)
SKILL①:個人顧客のマージ(wealthforce-kojin-merge)
SKILL②:法人顧客のマージ(wealthforce-houjin-merge)
概要
複数の証券会社(あかつき/楽天/SBI等)からダウンロードしたデータを横断して統合し、重複を自動で排除した上でWealthForceに一括登録する機能です。複数の証券会社・複数の顧客台帳をお持ちのお客様でも、各顧客の情報を1つにまとめて効率的に登録することができます。
本章ではSKILL版(Claude Desktop)の使い方を説明します**。**
Claude Desktop(生成AI)にSKILL(拡張機能)を導入し、お手元の金融機関エクスポート(CSV/Excel)をアップロードして依頼するだけで、WealthForceインポート用のCSVが手に入ります。Excelシートを開いてコピー&ペーストする必要はありません。
SKILLファイルのダウンロードはこちらから実施いただけます。
なお、同じ処理をExcelシート上で完結する方法(Excel版)も提供しています。Excel上で3つの専用ツール(データ取込準備ツール/顧客重複排除・登録ツール/顧客情報紐付けツール)を順に使う方式で、処理結果はSKILL版と同じです。Excel版の使い方は 23. 3.3 をご参照ください。
作業の全体像
作業は次の3ステップで進みます。
| ステップ | やること | SKILL名 | Excel版での対応 |
|---|---|---|---|
| STEP 1 | 各社エクスポートを共通形式に変換 | wealthforce-broker-prep | データ取込準備ツール |
| STEP 2 | 複数ソースを統合・重複排除して顧客本体を登録 | wealthforce-kojin-merge / wealthforce-houjin-merge | 顧客重複排除・登録ツール(個人/法人) |
| STEP 3 | 顧客キー × 口座・連絡先・担当者の紐付け | wealthforce-csv-suite | 顧客情報紐付けツール |
SKILLとは
Claude Desktop(生成AI)に追加できる業務専用の拡張機能です。Claudeに当社が作成したSKILLをインストールしておくと、お客様はファイルをアップロードして依頼するだけで結果のCSVを受け取れます。
Excel版との違い
処理ロジックはExcel版・SKILL版とも共通で、結果は同一です。違いは「操作のしかた」です。
| 観点 | Excel版 | SKILL版 |
|---|---|---|
| 操作方法 | シートに貼り付け → 数式が自動計算 | Claudeにファイルを渡し、依頼するだけ |
| 入力フォーマット | 決まったシートに貼り付け(Excel / Googleスプレッドシート) | CSV / Excel / TSVを、文字コード(UTF-8 / Shift_JIS等)まで自動判別 |
| ファイルの振り分け | お客様が手動で振り分け | Claudeが「顧客データ/辞書/WFレポート」を自動判別 |
| 出力 | シートをコピーしてCSV保存 | WealthForceインポート用CSVを直接生成 |
| 件数の事前確認 | シート上で目視 | 「ユニーク◯件 / WF既存◯件 / 新規◯件」のサマリを自動表示 |
SKILL一覧
提供しているSKILLは全4種類です。用途に応じて使い分けます。
| # | SKILL名 | 役割 | Excel版での対応 |
|---|---|---|---|
| 1 | wealthforce-broker-prep | 金融機関エクスポートを「ツール②貼付用CSV」へ変換 | データ取込準備ツール |
| 2 | wealthforce-kojin-merge | 個人顧客の重複排除+WF用CSV生成 | 顧客重複排除・登録ツール個人 |
| 3 | wealthforce-houjin-merge | 法人顧客の重複排除(表記揺れ辞書対応)+WF用CSV生成 | 顧客重複排除・登録ツール法人 |
| 4 | wealthforce-csv-suite | 顧客キー × 口座・連絡先・担当者の紐付けCSV生成(5種類のCSVを一括生成) | 顧客情報紐付けツール |
導入方法(初回のみ)
1. SKILLファイルの入手
こちらから、SKILLファイルをダウンロードしてください。
| ファイル名 | 用途 |
|---|---|
| wealthforce-broker-prep.skill | 金融機関エクスポート整形用 |
| wealthforce-kojin-merge.skill | 個人マージ用 |
| wealthforce-houjin-merge.skill | 法人マージ用 |
| wealthforce-csv-suite-v2.skill | 紐付けCSV(5種類出力) |
2. Claude Desktopを起動する
3. コード実行を有効化する(先に必ず実施)
設定(Settings)→ 機能(Capabilities) を開き、「コード実行とファイル作成(Code execution and file creation)」をオンにします。
※この設定がオフのままだと、スキルのアップロード機能自体が表示されません。必ず最初にオンにしてください。
4. スキルのアップロード画面を開く
設定(Settings)→ Customize → Skillsを開き、「+」ボタン → 「+ Create skill(スキルを作成)」→ 「Upload a skill(スキルをアップロード)」を選択します。
5. ファイルを選択してアップロードする
4ファイル(wealthforce-broker-prep / wealthforce-kojin-merge / wealthforce-houjin-merge / wealthforce-csv-suite-v2)をそれぞれ登録します。
6. トグルをオンにして有効化する
各スキルのトグルをオンにして有効化します。チャット画面でスキルが使える状態になります(依頼内容に応じてClaudeが自動で該当スキルを使います)。
STEP 1:金融機関データをツール②貼付用CSVに変換する(wealthforce-broker-prep)
金融機関(あかつき/楽天/SBI)のエクスポート(CSV/Excel)をClaudeに渡し、後段SKILL① / ② が読み取れる「ツール②貼付用CSV」に変換します。1回の依頼で複数社のエクスポートをまとめて処理できます。
入力ファイル
| ファイル | 必須/任意 | 内容 |
|---|---|---|
| 金融機関エクスポート(1〜N件) | 必須 | あかつき/楽天/SBIの標準エクスポート(CSVまたはExcel)。ブローカーは自動判別するため、社名指定は不要 |
| 営業員情報CSV | 必須 | 列:金融機関名, 営業員コード, アドバイザーキー, アドバイザー名, メールアドレス。各証券会社の営業員コードとWealthForceのアドバイザーキーを対応付けるためのマスタ |
営業員情報CSVの作り方
アドバイザーキーはWealthForceのレポート機能「アドバイザー基本情報」(https://guidance.wealthforce.jp/help/report-feature/types-of-reports/manuals/reports-for-data-viewing/#52 )からダウンロードできます。これを基に、金融機関ごとの営業員コードと紐付けたCSVを用意してください。
操作手順
1. Claude Desktopで新しいチャットを開く
2. 金融機関エクスポートと営業員情報CSVをまとめてアップロード
金融機関エクスポート(複数社可)と営業員情報CSVをまとめてアップロードします。
3. 変換を依頼する
「金融機関データを変換してください」または「ツール①のCSVを作って」と入力します。
Claudeが以下を自動で実行します:
- ブローカー自動判別(ヘッダーからあかつき/楽天/SBIを判定)
- 個人/法人の自動分離(各社の区分情報から自動判定)
- 正規化:氏名分割、住所分割(郵便番号→都道府県・市区町村・残り)、日付(和暦含む→YYYY/MM/DD)、性別、電話番号(先頭0補完)、郵便番号(7桁ハイフンなし)等
- 営業員コード→アドバイザーキー変換(営業員情報CSVを参照)
4. 出力ファイルを受け取る
完了後、下表の出力ファイルがダウンロード可能になります。
出力ファイル
金融機関 × 個人/法人ごとに以下を生成します。
| ファイル | 内容 |
|---|---|
| {金融機関}_個人_ツール②貼付用.csv(31列) | 後段SKILL①(個人マージ)の入力ファイル |
| {金融機関}_個人_出力用.csv | (Excel版「個人出力用」シートと同形式・三重ダブルクオート) |
| {金融機関}_法人_ツール②貼付用.csv(32列) | 後段SKILL②(法人マージ)の入力ファイル |
| {金融機関}_法人_出力用.csv | (Excel版「法人出力用」シートと同形式) |
| 変換レポート.md | 件数集計・警告・エラー一覧(確認用) |
STEP 2への受け渡し
上記出力CSVはそのままSTEP 2(SKILL① / ②)にアップロードできます(リネーム不要)。SKILL① / ② が個人ファイル・法人ファイルを自動で識別し、優先順位もチャット内で確認します。
優先順位の決め方:証券会社ごとに登録できる情報量が異なります。情報が一番充実したソースを優先度1に指定するのがコツです(推奨:あかつき → 楽天 → SBIの順)。
手入力で登録する場合(証券CSVがない/補完したい)
金融機関のエクスポートが手元にない顧客は、Excel版のパターンB(「ツール①_データ取込準備ツール_個人顧客手入力/ツール①_データ取込準備ツール_法人顧客手入力」のExcelに手入力)の結果をCSV化して、STEP 2に直接渡してください。wealthforce-broker-prepはあかつき/楽天/SBIのエクスポート専用です。
1社のみのお取引の場合
1社のみでも、STEP 1 → STEP 2の順にSKILLを通せばWealthForce用CSVが得られます(重複排除の対象が1ソース内に絞られるだけで、特別な操作は不要です)。
STEP 2:個人・法人をマージして顧客本体を登録する
証券会社別の顧客データ(STEP 1で作成したCSV)をClaudeに渡し、重複を排除してWealthForce用CSVを作ります。個人はSKILL①、法人はSKILL② を使います。
SKILL①:個人顧客のマージ(wealthforce-kojin-merge)
複数の金融機関からダウンロードした個人顧客の名簿(最大10ファイル) を、優先順位順に重複排除してWealthForce用CSVを作成します。
入力ファイル
| ファイル | 必須/任意 | 内容 |
|---|---|---|
| 個人_1.csv〜個人_10.csv(または {金融機関}_個人_ツール②貼付用.csv) | 必須 | 証券会社別の個人顧客一覧(STEP 1のbroker-prepが出力したCSV、または手入力Excelから保存したCSV) |
| WF個人レポート.csv | 任意 | WealthForceからダウンロードした既存顧客一覧(二重登録防止用。渡すと登録済み顧客を出力から自動除外) |
操作手順
1. Claude Desktopで新しいチャットを開く
2. 入力ファイルをまとめてアップロード
最大10件+WFレポートをまとめてアップロードします。
3. マージを依頼
「個人顧客をマージしてください」と入力します。
4. Claudeが自動で処理
- ファイル分類(顧客データ/WFレポート)
- 優先順位の確認(ご回答ください。情報が一番充実したソースを優先度1に)
- 重複排除&WealthForce用CSVの生成
5. 出力ファイルを受け取る
| ファイル | 内容 |
|---|---|
| 個人_WealthForce_import.csv | WealthForceインポート用(WF既存顧客は除外済み、新規顧客のみ) |
| ツール貼り付け_個人_CSV出力用.xlsx | 確認用(全マージ結果。WF既存顧客の行は薄赤色) |
優先順位とマージの考え方(個人版)
- 優先順位1のファイルに顧客がいれば、そのファイルの値がマスターになります。
- 優先度1の値が空欄でも、低優先度のファイルでは穴埋めしません(Excel版と同じ挙動)。
- 一番情報がきれいで充実しているソースを優先度1に指定するのがコツです。
SKILL②:法人顧客のマージ(wealthforce-houjin-merge)
個人版と同様ですが、法人名の表記揺れを吸収する辞書を持ち込める点と、いくつかの挙動が異なります。
入力ファイル
| ファイル | 必須/任意 | 内容 |
|---|---|---|
| 法人_1.csv〜法人_10.csv(または {金融機関}_法人_ツール②貼付用.csv) | 必須 | 証券会社別の法人顧客一覧(STEP 1のbroker-prepが出力したCSV、または手入力Excelから保存したCSV) |
| 法人名マッピング辞書.csv | 任意 | 表記揺れ統合用の辞書(後述) |
| WF法人レポート.csv | 任意 | WealthForceからダウンロードした既存法人一覧(二重登録防止用) |
操作手順
1. Claude Desktopで新しいチャットを開く
2. 入力ファイルをまとめてアップロード
3. マージを依頼
「法人顧客をマージしてください」と入力します。
4. Claudeが自動で処理
ファイル分類 → 優先順位確認 → マージを実行します。
5. 出力ファイルを受け取る
| ファイル | 内容 |
|---|---|
| 法人_WealthForce_import.csv | WealthForceインポート用(WF既存法人は完全除外、新規法人のみ) |
| ツール3貼り付け_法人_CSV出力用.xlsx | 確認用(全マージ結果。辞書使用時は辞書シートも同梱) |
法人名マッピング辞書とは
「髙橋」「高橋」(新字/旧字)のような表記揺れを人手で同一視させたい場合に使う辞書です。
| グループID | 表記バリエーション | 統制名 | 備考 |
|---|---|---|---|
| G001 | 髙橋商事 | 高橋商事 | 新字体 |
| G001 | 髙橋商事(株) | 高橋商事 | 略称+新字体 |
| G002 | 龍テクノロジー | 龍テクノロジー | 旧字体(正) |
| G002 | 竜テクノロジー | 龍テクノロジー | 新字体 |
- グループIDが同じ行はすべて「同じ法人」として統合されます。
- 統制名がマージ後に採用される正式名称です。
- 辞書がなくても「株式会社/(株)/㈱」のような法人格バリエーションは自動で吸収されます。辞書は、それでは吸収しきれない表記揺れ(旧字/新字/誤記など)を補うためのものです。
WealthForceへインポート(顧客本体の登録)
SKILL① / ② で出力した個人_WealthForce_import.csv / 法人_WealthForce_import.csvをWealthForceにインポートすると、顧客本体が登録され、顧客キー(customer_key)が発行されます。続いてSTEP 3に進みます。
CSVインポートの操作手順は、WealthForceマニュアル(新規顧客登録:https://guidance.wealthforce.jp/help/csv-import/create-new-client/manuals/client-upload-csv/ )を参照してください。
STEP 3:口座・連絡先・担当者を紐付ける(wealthforce-csv-suite)
STEP 2で発行された顧客キーを使って、証券口座などを紐付けるCSVを生成します。SKILL③(wealthforce-csv-suite) が、1回の依頼で口座番号・連絡先・担当者の5種類のCSVをまとめて生成します。
前提
- STEP2(SKILL①/②)が出力した統合データの確認用Excel(ツール貼り付け_個人_CSV出力用.xlsx/ツール3貼付用_法人_CSV出力用.xlsx)が手元にあること
- 顧客本体をWealthForceにインポート済みで、顧客キーが発行済みであること
- WealthForce管理画面から「個人顧客属性情報」「法人顧客属性情報」レポートをダウンロード済みであること
入力ファイル
紐付けCSVを生成するには、統合データExcelとWFレポートの「2点セット」が必要です(統合データExcel=顧客の元データ、WFレポート=顧客キーの取得元。片方だけでは紐付けできません)。個人セット・法人セットのうち、処理したい側を最低1セット揃えてください。
| 処理対象 | 必須ファイル(2点セット) | 内容 |
|---|---|---|
| 個人を処理する場合(個人セット) | ツール貼り付け_個人_CSV出力用.xlsx | SKILL① の出力(個人の統合データ=確認用Excel) |
| WF個人レポート.csv | WealthForce「個人顧客属性情報」レポート(顧客キーの取得元) | |
| 法人を処理する場合(法人セット) | ツール3貼付用_法人_CSV出力用.xlsx | SKILL② の出力(法人の統合データ=確認用Excel) |
| WF法人レポート.csv | WealthForce「法人顧客属性情報」レポート(顧客キーの取得元) |
渡し方の組み合わせ
| ケース | アップロードするファイル |
|---|---|
| 個人のみ処理する | 個人セットの2ファイル |
| 法人のみ処理する | 法人セットの2ファイル |
| 個人・法人とも処理する | 4ファイル全て |
NG例:統合データExcelだけ/WFレポートだけをアップロードしても、顧客キーと元データの突合ができないため処理できません。必ずセットで渡してください。
操作手順
1. Claude Desktopで新しいチャットを開く
2. 必要なセットをアップロードする
上表に従って、処理したい側のセット(個人のみ・法人のみ・両方)をアップロードします。
3. 紐付けを依頼 「顧客情報紐付けツールのCSVを作ってください」と入力します。
4. 5種類のCSVを受け取る
下記5種類+診断用レポートを受け取ります(個人のみ/法人のみ処理時は、該当する側のCSVのみ生成)。
| # | ファイル | 列数 | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1 | 口座番号登録個人_CSV出力.csv | 7 | 個人 × 証券口座 |
| 2 | 口座番号登録法人_CSV出力.csv | 7 | 法人 × 証券口座 |
| 3 | 個人情報連絡先_CSV出力.csv | 18 | 個人の連絡先・属性情報 |
| 4 | 法人情報連絡先_CSV出力.csv | 19 | 法人の連絡先・属性情報 |
| 5 | 担当者_CSV出力.csv | 3 | 顧客キー × 担当者キー(個人・法人結合) |
情報連絡先CSVの特徴統合シートとWFレポートの両方に情報がある場合は統合シート優先、空ならWFレポートで補完します。重複登録による情報の上書き事故を防ぎつつ、足りない項目だけ後追いで埋められます。
WealthForceへインポート(口座・連絡先・担当者)
生成された各CSVをWealthForceにインポートします。CSV取込画面のプルダウンで、出力ごとに以下の取込種別を選択してください。
| 出力ファイル | CSV取込画面で選ぶ取込種別 |
|---|---|
| 口座番号登録個人_CSV出力 / 口座番号登録法人_CSV出力 | 取引金融機関 |
| 個人情報連絡先_CSV出力 | 個人情報・連絡先 |
| 法人情報連絡先_CSV出力 | 法人情報・連絡先 |
| 担当者_CSV出力 | 担当者変更 |
CSV取込の操作手順は、WealthForceマニュアル(既存顧客の更新:https://guidance.wealthforce.jp/help/csv-import/update-existing-client/manuals/create-upload-csv-existing-client/ )を参照してください。
金融機関別貼付シートの列構成(参考)
各証券会社からダウンロードすべき列構成(あかつき/楽天/SBI)は、Excel版と共通です。23. 3.3「金融機関別貼付シートの列構成」をご参照ください。