6.1.3 アセットクラス分類
概要
アセットクラス分類とは、資産情報について、リスクリターンの計算が可能な粒度で、アセットクラスごとに分解・分類して表示する機能です。保有資産全体および個別銘柄ごとに、時価総額や評価損益、購入価格や保有数量等の情報を表示します。
【アセットクラス一覧】
アセットクラスは以下の通りに分類されます。
| アセットクラス分類 |
|---|
| 国内株式、先進国株式、新興国株式 国内債券、先進国債券、新興国債券 国内REIT、外国REIT コモディティ・その他・現金及び現金同等物 |
画面の見方
初期画面では、画面上部に保有資産全体とアセットクラスごとの時価総額、評価損益、保有割合が表示されます。
画面右側には保有資産の割合を円グラフで表示し、円グラフの下には現在の保有資産でのリスク・リターン値が表示されます。
アセットクラスごとの「∨」ボタンをクリックすると、個別銘柄情報が表示されます。

グラフ表示の見方
グラフにおける各アセットクラスのカラーチャートは以下の通りです。

円グラフ内の項目にカーソルを合わせるとそのアセットクラスのみがカラー表示になります。

また、項目をクリックすると円グラフから非表示になります。

リスク・リターンについて
リターンの算出方法
期待リターンは、アセットクラスごとの基準リターンをもとに、各銘柄の特性を反映させた個別リターンとして算出します。
まず、Black-Littermanモデルを用いて、アセットクラス全体の基準となる期待リターンを計算します。
次に、各銘柄の固有のリスク特性を考慮するため、「調整後ベータ値」を用いて個別の補正を行います。
この2段階のプロセスにより、同じカテゴリーに属する銘柄であっても、安定成長型や高成長型といった特性に応じて異なる期待リターンを設定できるようになっています。
これにより、実際の市場特性をより精緻に反映した、客観的で透明性の高いリターン評価を実現しています。
リスクの算出方法
リスクは、個別銘柄ごとのリターン変動をもとに、ボラティリティや銘柄間の相関関係を正確に反映させたうえで算出します。
過去10年分の月次リターンデータを用いて共分散行列を構築し、各銘柄間の関係性を定量的に分析しています。
この手法により、アセットクラス単位では捉えきれなかった、銘柄固有のリスク要因やセクター内の相関構造をより精緻に反映できるようになっています。
特に、ボラティリティの高い銘柄や分散効果の強い銘柄を適切に評価することで、全体ポートフォリオのリスク特性をより現実的に把握することが可能です。
また、データが十分に蓄積されていない新規上場銘柄などについては、類似銘柄のリターン特性をもとに推定リターンを自動補完する仕組みを導入しています。
これにより、データ欠損による分析精度の低下を防ぎ、安定したリスク評価を実現しています。
計算仕様の詳細
リスク・リターンの計算仕様など、WealthForceにおける分析方法の詳細については、WealthForceの分析に関するご参考資料をご参照ください。
銘柄情報の見方
銘柄情報の表示のされ方は、商品分類と同様となります。商品分類の「銘柄情報の見方」をご参照ください。
よくある質問
保有資産サマリーが正常に表示されていないように見えます。どうしてでしょうか?
お客様の資産情報をPDFで出力することはできますか?
上場前のIPO銘柄の時価はどのように取り扱われますか?
リスク寄与度、分散効果、リターン効果について、初心者にも分かりやすく具体例を用いて説明してください。
現時点での各アセットのリスクリターンの数字の一覧表はありますか?
SBI証券の保有資産がマイナス金額で表示されています。どうしてでしょうか。
大和証券の口座で保有している投資信託の基準価額が、運用会社の公表している基準価額とずれています。どうしてでしょうか。
SBI証券で保有している商品について、同一銘柄が複数重複して表示されています。どうしてでしょうか。
アセットクラス分類に表示されているリスク・リターンを算出する際に、分析対象外となる商品はありますか?
資産手入力機能を使って債券を登録した場合、債券の時価総額はどのような基準で表示されますか。